トヨタが使ったNHTSAの見解は、8月の死亡事故より以前に発生したレクサス車の暴走問題に関するもので、その際の報告書を不服とし、追加調査を求め た人への回答だった。その結論でNHTSAは「追加調査しても、車両の安全面での欠点が存在する結論にはなりそうにない」と調査の打ち切りを正当化。一方 「欠陥が存在しないという結論を意味しない」と結び、フロアマット以外に欠陥はないとは断定しなかった。将来、事態が変われば追加調査をするだろうとも記 した。この記述を見ると結構中立的な報告のようにも思える。
報告を先延ばしにするより早めに見解を提示したほうが良いとの判断だろうか。
これに対して、(メディア?消費者団体?から)反発が出ている模様。
2009年11月5日 朝日新聞
米国でトヨタ自動車のレクサスが暴走し4人が死亡した事故で、米有力紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は3日、「トヨタの暴走問題はまだ解決していない」と題して、トヨタの広報姿勢に疑問を投げかける記事を掲載した。
トヨタの2日の広報をもとに、複数のメディアが「米運輸当局が車両の欠陥を否定する見解をまとめた」とする報道を流した。一部メディアは車両そのものの欠陥を指摘する報道をしていたので驚きをもって受け止められた。
これに対しニューヨーク・タイムズは、当局はまだ原因を調査中で結論を出していないと指摘した。米ABCテレビも、3日の放送でトヨタ車の暴走について特集。米メディアはトヨタの対応に疑念を募らせている。
この問題は、トヨタが9月下旬、踏み込んだアクセルペダルが、前方にずれたフロアマットに引っかかり、戻らなくなる恐れがあると発表したことに端を発した。2日には、7車種約380万台の所有者に「リコール」の通知を始めたと発表した。
ニューヨーク・タイムズが問題視したのは、トヨタが、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)の見解を発表した点。今回の事故調査でフロアマット以外の欠陥を確認できなかった、との誤解を与えかねないと指摘した。
同紙の取材に対しては、NHTSAの報道官は、問題はフロアマットだけでなく、アクセルペダルや床板の形状も含めて調査中と答え、この問題が終わっていないとの見解を示したという。
トヨタが使ったNHTSAの見解は、8月の死亡事故より以前に発生したレクサス車の暴走問題に関するもので、その際の報告書を不服とし、追加調査を求め た人への回答だった。その結論でNHTSAは「追加調査しても、車両の安全面での欠点が存在する結論にはなりそうにない」と調査の打ち切りを正当化。一方 「欠陥が存在しないという結論を意味しない」と結び、フロアマット以外に欠陥はないとは断定しなかった。将来、事態が変われば追加調査をするだろうとも記した。
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