軽重を判断するのが難しい分野については「決まりなのですいません」として機械的に処理する方が良いだろうに。
民主党のためには、次に、こういう事を頼んでくる国が無い事を祈る。
経緯:
- 2009年11月26日、宮内庁が外務省を通じて中国政府からの会見要請を受け取る。(羽毛田信吾宮内庁長官)。この時点で習副主席の来日まで20日を切っている。
- 天皇陛下と外国要人の会見は、1か月前までに申請を行うという政府のルールに従い、宮内庁は「ルールに照らして応じかねる」と回答。
- 中国側が納得せず、「習副主席訪日の成否がかかっている」として、なおも陛下との会見を要求。
- 平野官房長官が、電話で2度にわたり長官に特例扱いを要請。「総理の指示だ」として強引に説き伏せる。
背景:
- 中国側が、胡錦濤国家主席の後継者と目される習副主席の来日にあたり、民主党の小沢幹事長など複数の人脈を使って、日本政府に天皇との会見を強く働きかけたものと思われる。(読売新聞)
- 李克強同意の上で胡錦濤に頼まれたのだろう。
小沢の朝貢は胡錦濤・李克強ラインの強化にしか見えない点が中国国内で問題となったのかもしれない。小沢一郎氏としては、ここで中国の政争に巻き込まれるのを避けるための判断としてゴリ押ししたか?。(参考:finalventの日記)
- 鳩山由紀夫首相:「1か月ルールは知っていたが、杓子定規なことが国際的な親善の意味で正しいことなのか」「諸外国と日本との関係を好転させるためで、政治利用という言葉は当たらない」と述べる。政治利用に当たらないとの見解。
- 天皇陛下(本事件以前の発言):「公務はある基準に基づき公平に行われることが大切」
- 読売新聞:「天皇が時の政権に利用されたと疑念が持たれることは、厳に慎むべきなのだ。その基本を現政権はわかっていないのではないか。」(リンク)
- 朝日新聞:「鳩山政権にも民主党にも不慣れはあろうが、天皇の権能についての憲法の規定を軽んじてはいけない。この大原則は、政治主導だからといって、安易に扱われるべきではない。今回の件を、悪しき先例にしてはいけない。」(リンク)
- <産経新聞:「中国の要求の理不尽さは、言うに及ばないが、これを取り次いだ小沢氏や鳩山首相の対応も極めて問題である。」(リンク)
- 毎日新聞:「会見設定の背景には、日中関係を改善・発展させたいという中国側の強い意向があるとみられる。それを受け、米国とともにアジアとの関係を重視する鳩山内閣が会見実現に動いた事情も理解できる。」「一度のルール逸脱が今後、時の政権によって恣意的に拡大される余地を残してはならない。天皇の特例会見は内外の誤解を招かぬよう慎重になされるべきである。」(リンク)
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