これが出てきたら非常事態と言われていたウィルスが、既に発生していると推定できるとする研究結果が発表された。(
朝日新聞)
- 強毒性(致死率60%以上のH5N1型)
- 人間から人間に感染する
研究の概要:
- 研究概要:日本の「感染症研究国際ネットワーク推進プログラム」の一環として実施
- 研究実施者:
- 東京大医科学研究所の河岡義裕教授
- 中国農業科学院ハルビン獣医研究所のホアラン・チャン教授
- 研究対象:
- 2001~2005年に中国の野鳥や鶏から見つかった6種類のH5N1
- 研究内容:
- モルモットの鼻腔・咽喉の受容体がヒトと類似していることに着目
- H5N1型ウィルスのうち、モルモットの鼻腔・咽喉の受容体経由で感染する6種類に絞って研究
- 研究結果:
- 6種類のうち、モルモット同士で感染を起こした2種類のウイルス表面にあるたんぱく質(HA)に同様の特徴があった。HAは受容体にくっつくために欠かせない。
- HAの一部のアミノ酸が変異し、人型の受容体にくっつきやすくなっていることが判明。(遺伝子技術を使ってこの変異を元に戻すと、受容体にくっつかなくなる)
- 今後の動向:
- 研究チームの河岡さんは「人に感染しやすくなる特徴は複数考えられ、今回見つかったのはその一つ。今回の変異があるウイルスはすでに野鳥や鶏の間で感染しているので、人に感染しないかどうか、注意して観察する必要がある」と話す。
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