2010年5月30日日曜日

メキシコ湾原油流出

米国では、オバマ大統領の初動対応の遅れを批判する声が強くなってきており、既に「オバマのカトリーナ」と呼ばれ始めている。(ハリケーン「カトリーナ」による被害への対応では、ブッシュ(Jr.)大統領がやはり初動対応の遅れで支持率を落とした)
(写真はNASAによる流出範囲を示す衛星写真)

現時点で、原油の流出量は7000万リットル以上。これは1989年に発生したアラスカ沖でのタンカー座礁による原油流出事故の約4200万リットルを上回り、米国史上最悪との流出量となった。

また、 5月28日時点でBPの負担している原油回収・賠償等の費用は9億3000万ドル(約850億円)に上っていて、今後更に増えて行く見通し。

経緯:
  • 2010年4月20日 メキシコ湾の石油掘削基地で爆発事故発生。原油が流出し始める。
  • 2010年5月17日 オバマ大統領が、事故の原因究明や再発防止策を検討する大統領委員会を設置すると表明。
  • 2010年5月28日 オバマ大統領が事故発生後2回目の現地視察を実施。
  • 2010年5月29日 英国の石油会社BPのヘイワードCEOは、「トップキル作戦が失敗した」と会見で発表。(トップキル作戦は、油井に重量のある泥状の液体を注入して原油の流出現場を覆い、それを更にセメントで固めて原油流出を封じ込めるというもの)
    ※会見発表はサトルズ最高執行責任者(COO)との記事もあり。

0 件のコメント:

コメントを投稿