2010年1月19日火曜日

JAL破綻

日本航空(JAL)が東京地方裁判所に対し会社更生法を申請し受理された。
これにより日本航空とその子会社である日本航空インターナショナル、JALキャピタルの倒産が決定した。

事業会社としては(つまり生保・証券を除くと)戦後最大の負債額だとのこと。全体でも戦後4番目。

破綻額ランキング:日本
  1. リーマン・ブラザーズ証券:4兆6958億円(2008年10月)
  2. 協栄生命保険:4兆5297億円(2000年10月)
  3. 千代田生命保険:2兆9366億円(2000年10月)
  4. 日本航空:2兆3221億円2010年1月)
  5. クラウン・リーシング:2兆1838億円(1997年4月)
  6. 日本リース:2兆1803億円(1998年9月)
  7. そごう百貨店:1兆8700億円(2000年7月)
  8. マイカル:1兆7428億円(2001年9月)
  9. 日栄ファイナンス:1兆円(1996年10月)
  10. 東京生命保険:9802億円(2001年3月)
  11. ライフ:9663億円(2000年5月)
破綻額ランキング:航空会社
  1. 米デルタ航空:3兆1200億円(2005年)
  2. 米ユナイテッド航空:2兆8000億円(2002年)
  3. 日本航空:2兆3221億円(2010年)

再建策:
  • 新CEO:稲盛和夫氏(京セラ会長)
  • 管財人:企業再生支援機構
  • メインバンク:日本政策投資銀行
  • 融資
    • 6000億円の融資枠の設定(企業再生支援機構+日本政策投資銀行)
    • 3000億円の出資(企業再生支援機構)
  • 債権放棄:無担保債権の83%を一律カット:総額7300億円
    • 3585億円の債権放棄(銀行32社)
    • 2119億円の債権放棄(企業年金基金など)
    • 1600億円の債権放棄(?)
  • 株主責任:100%減資+上場廃止
  • 整理:
    • 人員整理:1万7500人の削減(グループ人員の1/3に相当)
    • 子会社整理:110社→57社 (24社を売却、29社を統廃合)
    • 国際線整理:93→79 (▲14路線)
    • 国内線整理:131→119 (▲12路線)
    • 拠点整理:海外27支店、国内4支店を閉鎖
    • 機体整理:ボーイング747型全37機を廃止
  • 2012年目標:
    • 売上高1兆3585億円
    • 営業利益1157億円 
  • 投資:1260億円(機材改修・情報システム )

参考情報:
  • 2010年1月19日「JALが会社更生法適用を申請、事業会社で戦後最大の破たん」(ロイター記事
  • 2010年1月19日「JALが更生法申請、支援機構傘下で再建へ」(ロイター記事
  • 2010年1月19日「国内12、国際14路線廃止 人員削減1万5700人 日航再建計画」(MSN産経記事

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