2010年1月21日木曜日

小沢氏政治資金問題に対する発言集

各人の発言がバラエティに富んでいて面白いのでまとめてみようと思い立った。
個人的には、北澤俊美防衛大臣の発言が幼稚で残念。「早く寝ろって言われたから学校で寝たら怒られた」クラス。

長いので続きに。

小沢一郎民主党幹事長:
  • 2010年1月16日、「いま党大会で申し上げた。あー、現職の国会議員が逮捕されると。こういう風になりましたことは、非常に残念なことと思っておりますし、このような事態に 至ったことは、国民のみなさんにおわびを申し申し上げたいと思います。ただ、いま、スピーチをしてきた(笑)ばかりですけれども、いわゆる私どもの事務所 でも、収支報告の計算間違いや、あるいは記載の間違いはあったとは思います。しかし、それは、まさに形式的なことであって、旧来、ほとんどの例では、訂正 報告、修正報告でもって許されてきたものであります。ま、ところが、私の政治団体の問題については、昨年の大久保の逮捕も突然、呼びだされ、突然逮捕された、という経過をたどって、今日まで来ておりますので、私としては、そういう権力の行使のあり方は納得できない。非常に問題であると。国民の皆さんにおわび申し上げると同時に、民主主義国家として、こういうやり方がまかり通るべきではない。そう思っております」(朝日新聞
  • 今回の土地購入事件が参院選勝利の妨げにならないか。影響はないか。 「あの、ちょうど1年前の3月に始まりました。あー、私の不徳の致すところですがそれはもちろん、これだけメディアに報道量も多くて、色々とご批判をいただければですね、そりゃ今のままであれば影響が出てくるちゅうことはあると思いますけれども、私としては、あー、できる限り公正な捜査に協力しながら、 早い機会に国民のみなさんにも理解できる結論を得て、そして参議院選挙に臨みたい。そのように思います」(朝日新聞
  • 2010年1月19日、東京地検特捜部に事情聴取を受ける旨を伝達。(朝日新聞

鳩山由紀夫首相:
  • 2010年1月16日、小沢一郎・民主党幹事長とはどのような話をしたかという問いに対して「これは、小沢幹事長としては、自分は法令に反していることはないと。したがって、ちゃんとしっかり幹事長職をがんばってやり抜くという思いでありまし たから、私もそのことを信頼しています。私はまず昨夜ですね、石川(知裕)議員、私どもの同僚議員が、このような形で逮捕という事態になったということを 大変驚いておりますし、驚くと同時に、国民のみなさんにご心配をおかけして、またご迷惑をおかけしていることに対しては、心から遺憾の意を表明をしたいと 思っています。ただやはりこれは今、捜査中の話であるということでありますから、私としては、捜査に関しては冷静に見守っていくしかないと、そのように 思っています。今申し上げたように、小沢幹事長と今日お話をしました。小沢幹事長は身の潔白、自らを信じているということであります。従って、私もそのこ とを信じておるということであります。そのことに関して、党大会でしっかりと私も申し上げますし、小沢幹事長にも話をしていただく」 (朝日新聞
  • 2010年1月16日、信じているということは、幹事長続投ということでよろしいかという問いに対して「幹事長、辞めるつもりはない、と、そのように申してますから、私も小沢幹事長を信じています。どうぞ戦ってくださいとそう申し上げています」(朝日新聞
  • 2010年1月17日、「小沢幹事長が、自分は潔白だから戦うんだと申されたから『それはどうぞ』と。戦うことを了とする意味で申し上げた」「小沢幹事長がこれからも幹事長としてしっかり仕事をやる、戦う姿勢を示す、ということに対して『結構です』と言った。幹事長続投を認めたという意味で申し上げたのだから不適切とは思っていない」。自らの発言について「検察を批判するとか、捜査に予断を与えるとか、そういうものでは一切ない」(朝日新聞
  • 2010年1月18日、「それは私ども、これは政府の側にあることは言うまでもありません。検察は公正中立の立場で仕事をしていると、そのように信じたいと思っています。戦うと いうのは幹事長としてそのような思いを持っていると言うことでありますから、その幹事長の思いに対して、それならば身の潔白を示すというために、どうぞ頑 張って下さいという意味で、申し上げたということであります」(朝日新聞
  • 2010年1月19日、「検察の公正な捜査を信じたい。小沢氏も潔白を訴えるのが権利だ。国策捜査(との批判)や指揮権の発動は考えていない」(朝日新聞
  • 2010年1月20日、「身の潔白をいかに説明するかが求められている。できるだけ早く身の潔白を説明される場を得られるのが望ましい」「小沢幹事長ご自身の判断で行われるのが望ましい」(朝日新聞
  • 2010年1月20日、「政治資金の取り扱いは極めて慎重な方だ。幹事長としても信頼してきた。潔白を信じるのが同志としての基本だ」 (朝日新聞
  • 2010年1月20日、「党も、捜査の行方を冷静に見守るべきだ。あまり熱っぽく行動することは控えて、冷静にした方がいい。そう求めたい」(朝日新聞
  • 2010年1月21日、「聴くところ、また新聞報道によれば、近々聴取を受けるということだ。ご本人が潔白であると説明するということだから、そこで真実が明らかになると思っている」(朝日新聞

平野博文氏(官房長官):
  • 2010年1月20日、記者会見で「検察から報道機関へのリークがあると思うか」と問われ、「そういう風に思うところもあるような気がする」と述べた。ただ、事実関係を把握していないとして「断定的に申し上げるわけにはいかない」と補足した。(朝日新聞
原口一博氏(総務大臣)
  • 「『関係者』という報道は、何の関係者なのか分からない。検察の関係者なのか、被疑者(の関係者)なのか。そこは明確にしないと、電波という公共のものを使ってやるのは不適だと考える」 (MSN産経
赤松広隆氏(農林水産大臣):
  • 「検察の言うことが100%正しいということは絶対にない。冤罪捜査もいっぱいある。決して小沢さんを弁護するわけじゃないが、政治家で捕まって無罪になった人はいっぱいいる。でも、何年もたってから無罪となっても、その人は政界に復帰できない。それで(政治的に)殺されていった人がいっぱいいる」(MSN産経
仙谷由人氏(行政刷新・国家戦略担当大臣):
  • 「私は、事件の構造としては、被告人、被疑者(の側)に立たされた人は防御権を最大限行使するのは当たり前だと考えてい る。それが政治家がらみの政治事件となると、現実社会の中で峻別をすることができないということは分からないでもないが、頭の整理としては 全然別問題だと考えている」(MSN産経
中井洽(ひろし)氏(国家公安委員長・拉致問題担当大臣):
  • 「党大会前日のタイミングで何を考えて(逮捕状が)執行されたのかよく分からない。特捜の権限なので批判するつもりはさらさらないが、特捜部も説明責任はある。何の事件か分からないというのが率直な感想だ」(MSN産経
北沢俊美氏(防衛大臣):
  • 「つい先ごろまでは民主党に対して『寄り合い所帯でまとまりがない』と批判されてて、政権をとって政権運営の責任を各議員が自覚している中で一致結束して事に当たろうとすると『民主主義がない』というのはご都合主義の批判だ」(MSN産経
川端達夫氏(文部科学大臣):
  • 「別に(小沢氏に)恐怖は持っていないが、やはりみんなで結束して国民の審判を受けた政策を実行していきたいという思いが非常に強くあ る。幹事長が党大会で説明をされ、首相が信じて、幹事長の続投を認めた以上、リーダーがそういうふうに決めたら、私たちはそのもとでがんばっていく」(MSN産経
千葉景子氏(法務大臣):
  • 「(首相の「戦ってください」発言は)何と戦うのか、よく分からない。にわかに評価しかねる。一般的に(検察の捜査に対する)指揮権が(法相である)私のもとにあることは承知しているが、個別に、行使するだのしないだのとコメントすべきではないと考えている」(MSN産経
前原誠司氏(国土交通大臣):
  • 「どのマスコミの調査でも、(小沢氏の)説明責任が十二分に果たされていないという方が大半だと思うし、私もそう思う国民の思いはよく理解できる。事情聴取に応じられる方向になったということは大変いいことだと思う」 (MSN産経
菅直人氏(副総理・財務大臣):
  • 「今、最も重要視される問題はやはり予算であり経済。そういう(小沢氏の疑惑が国会審議に与える)影響によって逆にこの経済情勢をより悪くするようなことにならないように、与野党を超えて国民の利益を考えてやっていかなければならないし、やってもらえるものと考えている」(MSN産経

下地幹郎氏(国民新党政調会長):
  • 2010年1月19日、民主党が報道機関への検察リークを調べる「捜査情報の漏洩(ろうえい)問題対策チーム」を発足させたことに対し「国民新党でそういうものをつくるつもりもなければ、連立政権を組んでいるからといって参加するつもりもない」と述べた。また、民主党内で捜査当局の取り調べの録音・録画を義務付ける刑事訴訟法改正法案(可視化法案)の早期提出を求める声が出ていることにも「このタイミングで表に出すと誤解を招く。小沢氏の問題が決着してから、冤罪(えんざい)の問題として冷静に議論すべきだ」(MSN産経

谷垣禎一氏(自民党総裁):
  • 2010年1月21日「総理、幹事長の周辺で起訴や逮捕が相次いでいるのは異様な事態で遺憾だ」(朝日新聞
その他民主党議員:
  • 福田衣里子氏:「今のところ説明責任は果たしていると思う」(朝日新聞
  • 玉木雄一郎氏:「事実関係がわからないからコメントのしようがない」(朝日新聞

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