辞任しないものだと思っていたが、6月2日、辞意を表明。
小沢氏を道連れにしての辞任だった。
在任中は、実行と言動がかけ離れていた点に苛立を感じていたが、辞め方に関しては、かなりきれいに辞めた、という印象を持った。実際には、在任中に抱え込んだ負債をこれから返していかざるを得ず、辞めたから帳消しになるというものでもないのだろうけれど。
2010年6月2日水曜日
2010年5月30日日曜日
日経新聞の激情
finalventさんのBlog(リンク)で知ったのだが、確かに、社説でこの過激な文言(赤字部分)は珍しい。
取り返しつかぬ鳩山首相の普天間失政 (2010/5/29付)(リンク)
取り返しつかぬ鳩山首相の普天間失政 (2010/5/29付)(リンク)
罪万死に値する失政である。
鳩山由紀夫首相が繰り返し表明した5月末までに米軍普天間基地の移設問題を決着させるという約束はほごにされた。日米両政府は普天間基地の移設先を沖縄県の「名護市辺野古」周辺と明記した共同声明を発表したが、代替施設の工法などの決定は8月末に先送りした。
連立政権内の調整は土壇場まで迷走。辺野古への移設に反対し、閣議での署名を拒んだ福島瑞穂消費者・少子化担当相(社民党党首)を首相が罷免する事態にまで発展した。
(略)
2010年5月29日土曜日
普天間基地問題の日米共同声明による決着
日米共同声明による決着
何と言うか、閣議決定を記者会見で表明する鳩山由紀夫氏を見ていて、理由は自分でも分からないのだが非常に苛立った。鳩山由紀夫氏の口からは、お詫びや沖縄県民への同情が語られたのだが、そういう言葉を語れる論理性や感情の動きが理解できない。同じ人なのかと言う気味悪さを感じた。次の瞬間に「やっぱり県外移設します」と言い出しかねないような、精神的な病気を疑いたくなるような、そんな印象を持った。
現時点では、鳩山由紀夫氏には一貫した論理を保つ能力が欠けているので国会議員は務まらないだろう、と考えざるを得ない。にも拘らず、国政に大きな影響を与える発言を行う厄介な存在と言っていい。
- 前政権自民党時代に合意した地域とほぼ同じ、「辺野古地区と隣接する水域に決定」
- 訓練場は「徳之島の活用」
- 地元の仲井真沖縄県知事、稲嶺名護市長とも反対。徳之島町長も反対。
- 「政府方針」の閣議決定への署名を拒否した福島みずほ消費者・少子化対策大臣(社民党党首)を罷免。後任は平野博文官房長官が兼務。
何と言うか、閣議決定を記者会見で表明する鳩山由紀夫氏を見ていて、理由は自分でも分からないのだが非常に苛立った。鳩山由紀夫氏の口からは、お詫びや沖縄県民への同情が語られたのだが、そういう言葉を語れる論理性や感情の動きが理解できない。同じ人なのかと言う気味悪さを感じた。次の瞬間に「やっぱり県外移設します」と言い出しかねないような、精神的な病気を疑いたくなるような、そんな印象を持った。
現時点では、鳩山由紀夫氏には一貫した論理を保つ能力が欠けているので国会議員は務まらないだろう、と考えざるを得ない。にも拘らず、国政に大きな影響を与える発言を行う厄介な存在と言っていい。
2010年5月28日金曜日
鳩山さんに見る言行の変化は
アメリカなんかそうでしょう?アメリカの良さは、度量の広さ。日本列島は日本人だけの所有物じゃないんですから…。もっと多くの方々に参加して喜んでもらえるような、そんな土壌にしなきゃダメです
↑こんな感じの人が↓こうなるのは、野党議員と首相の間にある得られる情報量の差なのだろうか。責任感の差なのだろうか。
鳩山由紀夫首相は26日夜、日本の安全保障に関し「この国はこの国の人々で守るという、すべての国にとって当たり前の発想が今の日本にはない」と危機感を示した。同時に「それが自然かどうかという発想は国民一人一人が持ち続けるべきではないか」と指摘した。
博愛思想的な、日本列島が日本人だけのものではない、という発想自体はそんなに違和感は無いんだけれども。政治的な見地では、まずは住んでいる日本人に決定権があるという優先順位ははっきりさせておいた方が良いと思うのですな。
2010年5月23日日曜日
普天間基地問題に関する鳩山由紀夫氏の発言
- 2010年5月23日午前、沖縄県庁で仲井真弘多知事との約20分間の会談で。「今日の東アジアの安全保障環境に不確実性がかなり残っている中で、海兵隊を含む在日米軍全体の抑止力を現時点で低下 させてはならない」「私自身の『できる限り県外だ』との言葉を守れず、県民の皆さんに大変混乱を招いたことに関して心からおわび申し上げたい」。(毎日新聞)
→「できる限り県外だ」ではなく「最低でも県外」だったとは思うんだが。
普天間基地の移転案の変遷
現行案(2006年日米合意案)
- 米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)を埋め立ててV字型滑走路を建設する案。
- 米軍キャンプ・シュワブの沖合(辺野古沖合)の浅瀬に支柱を打ち込み桟橋を建設し、その上に1800メートル滑走路を建設する案。
- 米軍キャンプ・シュワブ陸上部に500メートル級のヘリ離着陸帯(又は1500メートル級の滑走路)を建設する案。
- 米軍嘉手納基地に統合する案。
- 米軍ホワイトビーチ(うるま市)沖合を埋め立てて滑走路を建設する案。
普天間基地、キャンプシュワブ周辺への移転案に対する反応
小沢一郎民主党幹事長
福島みずほ社民党党首
沖縄県名護市の稲嶺進市長
- 2010年5月20日、島根県松江市で開かれた連合との会合での発言。「沖縄の人たちが、大規模な反対集会を開くなど、反対しているのに、それが、すんなりうまくいくとは思えない」(NHKニュース)
- 2010年5月24日、「代表(の発言)と党の公約ということは基本的には同じようなことだろうと思っている」(5月24日追記:毎日新聞)
→ごもっとも。
福島みずほ社民党党首
- 2010年5月17日午後、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり首相官邸で鳩山由紀夫首相と会い、県内移設が盛り込まれた政府方針の閣議了解を求められても応じない考えを伝えた。福島氏によると、首相は「今後も話し合いを続けていきたい」と述べた。(時事通信)
→平野博文官房長官は閣僚の同意が必要ない首相発言で決定する可能性にも言及。 - 2010年5月22日、沖縄の米軍普天間基地を米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)に移設することで日米両政府が大筋合意したことについて「こういう合意をす るという説明は事前に一切ない。沖縄県民との合意、連立政権の中の合意なくして、なぜ日米合意の方が先行するのか全く理解できない」と述べた。都内で記者団に語った。 (日経新聞)
- 5月20日に首相と会った際、「米国とだけ先に話をつけても、地元や社民党に話が通るわけない。バランスというものがある」と懸念を示したという。
- 2010年5月23日午前「(県民の間で)失望感というか、裏切ら れたという感じが非常に強くなっている。県民が納得いくものが本当につくれるかどうか」「きわめて遺憾だ。県民の理解を得るには大変厳しい状況だ」「政府間の話は、決まってからでしか地元に(報告が)ない。少しは(報告が)あったが、それは協議ではない」(日経新聞)
沖縄県名護市の稲嶺進市長
- 2010年5月23日午後、鳩山由紀夫首相との会談で、米軍普天間基地(同県宜野湾市)を名護市辺野古付近に移設する政府方針について「実現性は限りなくゼロに近い」と指摘。会談後、 記者団に「とても受け入れられる状況ではない。怒りを禁じ得ない」「(歩み寄る余地は)まったくない」と表明。
鳩山首相の県民感情認識
finalventの日記(リンク)で触れられていた沖縄タイムスの記事(リンク)。
マスコミの世論の取り上げ方には針小棒大で画一的なところは確かにあるので、実際の世論を感じ取るのは非常に難しいのだとは思うけれども、歓迎されているという認識を本当に持っているとすれば、誰か諫言すべきだろうなぁ・・・。
沖縄タイムス「県内反発 不信も増幅 鳩山首相きょう再来県」(リンク)
マスコミの世論の取り上げ方には針小棒大で画一的なところは確かにあるので、実際の世論を感じ取るのは非常に難しいのだとは思うけれども、歓迎されているという認識を本当に持っているとすれば、誰か諫言すべきだろうなぁ・・・。
沖縄タイムス「県内反発 不信も増幅 鳩山首相きょう再来県」(リンク)
鳩山由紀夫首相は4日の初来県後、周囲に「自分はそんなに反対されたとは思わない」との感触を漏らしている。周辺によると「首相はむしろ歓迎されたと思っている」という。
4日は県庁前広場をはじめ、首相が立ち寄る各地で抗議行動が起きていた。しかし首相は「どこでも、同じ人が集まっている印象がある」と感じ、「車で走っているときは(沿道で)みんな手を振ってくれている。ほかの県を訪ねたときと比べてそれほど嫌われているとは思えない」と話しているという。
このエピソードを聞いた与党議員は「宇宙人にもほどがある。本当に石を投げないと分からないのか」と吐き捨てるように話した。
首相官邸には当初、4日を含めて5月中に3回、沖縄を訪れる算段もあった。政府関係者は「顔見せ―説明―合意という段取りが想定されていた」と明かすが、県民感情の実態を著しく見誤っていた印象はぬぐえない。
結局、23日の再来県を「5月中(の来県)は最後になろうかと思う」(首相の21日のぶら下がり会見)と位置づけたが、仲井真弘多知事、稲嶺進名護市長は態度を軟化させておらず、地元対策も場当たり的に臨んでいる印象が強い。(吉田央)
2010年5月6日木曜日
書きかけ:普天間基地移設問題:鳩山首相が沖縄を訪問
今回の鳩山由紀夫首相の沖縄訪問で、以下の点が明らかになった。
- 政府は目新しい腹案(解決策)を持ち合わせているわけではない。
- 首相は、海兵隊が沖縄に駐留する事が抑止力に繋がるという論理(を少なくとも米国と以前の政府が共有していた事)を理解していなかった。
- 首相は、全面的な県外移設を断念する見込みであること。
- 以上のような事態になっても、首相は公約違反とは考えていないこと。
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