残念で寂しい。
私の印象では、天真爛漫で強い横綱だったと思う。
外国人だというだけで厳しい見方をされたのではないかと穿ってしまうほど、一時期は強く批判されていたが、それでも強さを失わず、勝って笑顔を見せていた姿が強く記憶に残っている。
経緯:
- 2010年1月16日午前4時頃、勤務している東京・六本木のクラブ前で朝青龍関とクラブ従業員の男性との間でトラブルとなり、朝青龍関の車に乗せられた。
- 車に乗せられた直後に、男性は現場近くで車から降り、交通事故処理中の警視庁麻布署員に「車内で朝青龍関に暴行された」と訴え出る。
- 後日、男性は鼻骨骨折など全治1カ月とする診断書を取り、警視庁麻布所署に相談に出向く。
- 2010年1月29日付けで、男性と朝青龍関との間に示談が成立。
- 2010年2月2日、朝青龍関側の弁護士が麻布署に示談書を提出。
横綱審議委員会の引退勧告:
- 2010年2月4日、臨時委員会で、朝青龍が横綱としての体面を汚したとして鶴田卓彦委員長名義の「引退勧告書」を武蔵川理事長に提出
- 勧告書の趣旨は、「示談の成立は当事者間の和解に過ぎない。横綱に対する国民の期待に背いた責任を免れるものではない」というもの。
- 横綱審議委員会による引退勧告は初めて。(横綱審議委員会は1950年設立)
- 今回の決定は、欠席者1、賛成者全員(横審の内規は、出席委員の3分の2以上による決議で「激励・注意・引退勧告等」ができると定めている)
- 鶴田委員長:
暴行を受けたとされる一般男性の鼻の傷(大きさ1ミリ)を撮影したビデオと写真の存在を知ったと明かしたうえで「刑事事件にするべき話。国民の目線で見たら許して頂けないと思った」と説明 - 沢村田之助委員:
「横綱が(勧告書を受けてではなく)自分から引退届を出したのは立派」と語った。
横綱朝青龍関以前の横綱昇進基準が曖昧だった頃(不公正感のあった頃の)の角界に戻ってしまうのだろうか。
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